「幕が上がる」はド青春映画の傑作です

僕は2年前くらいからももいろクローバーZが好きになったライトなモノノフです。ちなみに紫推しです。ただ、最近はちょっと熱も冷め気味で、遠征となる福岡のライブには申し込まずにいたりしているのですが。

そんな心境ではありますが、ももいろクローバーZが主演ということで、映画「幕が上がる」を見てきました。


映画『幕が上がる』公式サイト

 

調べてみると、原作は高校生の青春を描いた傑作と評されているようで、ただのアイドル映画ではない、という触れ込みだったので、軽くストーリーにも期待していました。ただ、以前にBSでやっていたももいろクローバーZのドラマは、それはもうなんというか、ああファンのための作品だなあ、という感じの演技であり内容だったので、あまり期待はしていませんでした。

ところがどっこい。ももいろクローバーZは女優になっていました。以前に見たドラマの時とは違う自然な演技に本当にビックリです。

そしてストーリーも、ホントにいい。もうね、青春です。青春ど真ん中、ド青春映画の傑作です。演劇部に所属する高校生のキャラクターそれぞれがそれぞれに悩んだり、葛藤したり、それでも共通の目標に向かって打ち込む姿。もう、なんだか前半からずっとうっすら涙しながら観ていました。青春具合が眩しすぎました。眩しすぎて涙が出ました。年を取ると涙もろくなっていけませんね。

何かに打ち込めるって、本当に素敵です。打ち込む姿っていうのは、見ている人を感動させる力を持っています。

 

演劇というものにスポットが当たっていた事も、自分の感動につながったポイントだと思います。

大学4年くらいでしょうか。大学の友人に誘われて、大学生がやっている演劇を観る機会があって、正直素人レベルでしょと舐めた気持ちで観てみたら、全然レベルが高くて、いったいこれだけの演劇に仕上げるためにどれだけの時間と努力と苦労を積み重ねたのだろうか、と甚く感動した気持ちは、今も忘れていません。

それ以来、いろいろな大学のいろいろな演劇を観るようになりました。大学生の演劇はどれも面白く、そして料金も格安なのが嬉しいところ。もっと早く演劇を知っていれば、学生時代の間にもっといろんなお芝居を観れたし、ひょっとしたら自分もその世界に足を踏み入れる機会があったかも、なんて今でも少し残念に思っています。

社会人になって、演劇に誘ってくれた友人はだんだんと本格的なプロの劇団の演劇を観るようになったのですが、そっちの方は僕はあまり惹かれませんでした。料金がけっこう高くて二の足を踏んでしまうという事もあるのですが、僕は、素人の大学生が、別に強制されることもない、だらだらと過ごそうと思えばいくらでもだらだらできる学生生活という時間を、演劇につぎ込んで、あんなに面白い作品を仕上げている、そのエネルギーに感動して惹かれていたんだと思います。

演劇って凄いです。あんなに台詞を覚えて、気持ちを表現できるなんて。

最近はご無沙汰でしたが、また演劇が観たくなったなあ。

今ちょうど、好きな脚本家である古沢良太が手がけた舞台が行われているので、観に行きたいと思います。大学生じゃなくてプロですが。


趣味の部屋 | PARCO STAGE

 

社会人になってから観た劇団で面白かったのは「犬と串」。早稲田大学の演劇研究会が母体の劇団です。下ネタも多いですが、すごく笑える作品が多いです。これもまたチェックしていこうと思います。


犬と串

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